先日、日本を代表する詩人・谷川俊太郎さんと加藤俊朗先生(呼吸の先生)の対談&ミニ呼吸レッスンのイベントに参加してきました。
谷川俊太郎さんはテレビのトーク番組で何度か拝見しましたが、生で拝見するのは初めてで第一印象は可愛らしいおじいちゃま
体も小柄で優しい雰囲気が漂っていて同じ空間に居るだけで癒されてしまいました。
しかし!!可愛らしいおじいちゃまという印象とは裏腹に谷川俊太郎さんの持っているエネルギーは人並み外れたもので、現在81歳だそうですが頭の回転の良さ、発想の豊かさに驚いてしまいました!!
まだまだパワー全開です。一瞬にして周囲を引き付ける会話、言葉の使い方、質問の仕方、とても言葉を大切にされていることが伝わり感動してしまいました
詩人として言葉を巧みに操る言葉の魔術師ですね。
イベントの最後に谷川俊太郎さんがご自身の詩を朗読をしてくださったのでご紹介させていただきます。
息
風が息をしている
耳たぶのそばで
子どもらの声をのせ
みずうみを波立たせ
風は息をしている
虫が息をしている
草にすがって
透き通る胎をみせ
青空を眼にうつし
虫は息をしている
星が息をしている
どこか遠くで
限りなく渦巻いて
声もなくまたたいて
星は息をしている
人が息をしている
ひとりぼっちで
苦しみを吐き出して
悲しみを吸い込んで
人は息をしている
言霊・言葉には魂が宿ると言われているように、言葉には偉大な力があります。
言葉を発する自分にも、言葉を聞いた相手にも強い影響を与えます。
心豊かに、愛のある美しい言葉を使っていきたいですね。
セラピスト永車